「介護職の転職を成功させたい」と思っても、現実は給与だけでは決まりません。実は、転職の結果を左右するのは職場との相性、準備、比較の3つです。
この記事は、未経験・異業種からの転職はもちろん、現職の方が「別の職場に挑戦したい」「環境を変えたい」と考えたときにも迷わないように、3分で結論→チェックリスト→ケース別→転職サイトの順で、未経験の方・40代の方・転職回数が多い方でも「次に何をすればいいか」がすぐ分かるように整理しました。
読み終わる頃には、失敗しやすい落とし穴を避けながら、あなたに合う職場を見つけるための具体的な行動手順が手元に残ります。
結論|介護職の転職成功は「相性×準備×比較」で決まる

介護職の転職を成功させる近道は、相性(職場の文化・人間関係・働き方)×準備(情報収集・質問・見学)×比較(1社で決めない)の3点セットで考えることです。
なぜなら、介護は「資格がある/ない」だけで決まる仕事ではなく、現場のやり方(記録の方法、申し送りの仕方、夜勤の回し方、教育の仕組み)で、同じ人でも“続く・続かない”がはっきり分かれるからです。
たとえば、料理でも「レシピ(制度・職種)は同じ」でも、道具(人員・ICT)や段取り(教育・役割分担)が悪いと急に難しく感じます。介護も同じで、あなたの努力不足ではなく、職場の設計の問題で苦しくなるケースがよくあります。
だからこそ、転職成功は運ではなく、入職前の見立て(相性)と準備、そして比較で作れます。
転職成功の定義(あなたにとっての成功を言語化)
転職成功の第一歩は、「自分にとって何が満たされたら成功か」を言葉にすることです。
理由は簡単で、成功の定義があいまいだと、求人票の「高給与」「駅近」「未経験歓迎」など“目に入りやすい条件”に引っ張られて、入職後にズレが出やすいからです。
たとえば成功の定義は、給与以外にもたくさんあります。
このように“優先順位”を決めると、見学で見るポイントも、面接で聞く質問もブレません。最後に一言。成功の定義は、他人の正解ではなく、あなたの生活に合う正解でOKです。
失敗する人に多い“3つの思い込み”(給与だけ/近さだけ/見学しない)
介護職の転職で失敗しやすいのは、次の3つの思い込みが重なるときです。
1つ目は「給与が高ければ成功」。給与は大切ですが、人員体制が薄い高給与だと、体力と気持ちが先に削れて続かないことがあります。
2つ目は「家から近いだけで決める」。近さは強いメリットですが、職場の空気・教育・夜勤の回し方が合わないと、結局しんどくなります。
3つ目は「見学しなくても大丈夫」。介護は現場で差が出る仕事なので、見学なしは“試着しないで服を買う”のに近いです。
だから、給与や距離を“入口”にしてもいいので、最後は必ず 見学+質問+比較で固めるのが、いちばん堅い勝ち方です。
介護業界の転職市場(未経験が多い理由・今起きていること)

介護業界は、未経験から入る人も多く、転職も珍しくありません。背景にあるのは、高齢化で需要が増え続ける一方、人材確保が追いつきにくいという構造です。
実際、日本の高齢化率(65歳以上の割合)は上がり続け、2025年は29.4%とされています。
また、国の推計では介護職員の必要数は、2026年度に約240万人、2040年度に約272万人が見込まれています。
つまり、介護は「入り口が広い(未経験でも挑戦しやすい)」一方で、「職場による当たり外れ」が出やすい業界でもあります。だからこそ、転職成功には“選び方”が重要になります。
引用元:厚生労働省 第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について 別紙1 令和6年7月12日
介護への転職が増えている背景(雇用の安定・需要)
介護への転職が増えやすいのは、根っこに需要がなくならないという強さがあるからです。高齢化が進むほど、生活支援や介護サービスの必要性は増えます。
実際、厚労省の調査では、2024年10月1日時点の介護職員数は2,126,227人で、前年からは487人増と報告されています(大きくは動かないものの、一定規模を維持)。
「景気に左右されにくい」「資格でキャリアを積み上げやすい」という特徴もあり、未経験・異業種からでも“土台を作りやすい”のが介護転職の現実です。
だから、狙うべきは「とにかく入る」ではなく、長く働ける職場に入ることです。
異業種経験が“武器”になる職種(接客/営業/事務/ドライバー等の活かし方)
異業種経験は、介護でかなり武器になります。なぜなら介護は、身体介助だけでなく、説明・気配り・段取り・安全確認・記録など、“総合力”の仕事だからです。
たとえば、
大切なのは「前職は関係ない」と切り捨てないことです。面接では、前職の経験を“介護でどう活きるか”まで一言でつなげると、未経験でも評価されやすくなります。
介護職からの転職・同業転職が増える典型理由(夜勤・方針・人間関係)
介護職の同業転職が起きやすいのは、本人の根性不足というより、職場側の条件差が大きいからです。
介護労働安定センターの調査(2024年度)では、離職理由として「職場の人間関係に問題があった(24.7%)」「他に良い仕事・職場があった(18.5%)」「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満(17.6%)」「仕事内容のわりに賃金が低い(16.3%)」などが挙げられています。
また同調査では、離職率(前年差し引きの入れ替わりの割合)が12.4%、人手不足を感じる事業所が49.1%という結果も出ています。
つまり「夜勤がつらい」「方針が合わない」「人間関係がきつい」は、よくある転職理由で、珍しい悩みではありません。だからこそ転職を成功させるには、次章以降で扱う見学・質問・比較で、“入る前に地雷を避ける”のが重要になります。
引用元:公益財団法人 介護労働安定センター 令和6年度「介護労働実態調査」結果の概要について 令和7年7月28日
介護転職が失敗する原因(ギャップを先に潰す)

介護転職の失敗は、能力不足よりも「入ってみたら想像と違った」というギャップで起きることが多いです。
なぜなら、介護の仕事は“同じ介護職”でも、人員配置・教育の厚さ・夜勤の回し方・職場の方針で体感がまるで変わるからです。
たとえば「人手が足りない」と感じる職場が多いこと自体がデータでも示されており、ギャップ対策なしで入職すると、想定より忙しくて心身が先に消耗しがちです。
だからこそ“転職前にギャップを潰す”だけで、失敗確率は大きく下がります。
人手不足で激務/教育が薄い/人間関係
結論から言うと、介護転職で一番きついのは「仕事が難しい」より、忙しさの連鎖(人手不足→時間不足→教育不足→ミスと不満→人間関係悪化)です。
実際、介護事業所では従業員に不足感を抱く割合が高いことが報告されています。 また、直近の調査でも「人手が足りない」が悩みとして最も多い項目になっています。
例えば、入職初日から「見て覚えて」で放り込まれると、本人は努力しているのに成果が出ず、先輩も余裕がなくて言い方が強くなる…という形で、教育の薄さが人間関係問題に見えることがあります。
なので、応募前の見学・質問で「教育の仕組み」と「忙しさの実態」を確認するだけで、この失敗はかなり避けられます(後述のSTEP4の質問例を使ってください)。
条件の食い違い(求人票の“よくある表現”を翻訳)
条件の食い違いは「だまされた」というより、求人票が良くも悪くも“短い言葉で丸めて書かれている”ことが原因になりやすいです。
介護の現場はシフト・手当・配置の条件が複雑なので、求人票の一文だけで判断するとズレが出ます。
よくある表現の“翻訳”例です(面接や見学で、このまま確認してOKです)。
要するに、求人票は「入口の地図」であって、現場のルール(実際の運用)を聞いて初めて正確になるということです。ここを詰めれば「聞いていた条件と違う」は大きく減ります。
生活リズム(夜勤)・体力・メンタルの見落とし
夜勤や不規則勤務は、向き不向きがはっきり出ます。気合いで乗り切るより、先に“身体の反応”を見積もるほうが長続きします。夜勤・交代制勤務は睡眠や体調管理に影響しうるため、行政・専門機関でも健康管理上の留意点が示されています。また、国際的には夜勤を含む勤務形態について健康リスクの観点で整理した情報もあります。
たとえば「夜勤の休憩が取りづらい」「仮眠ができない」「夜勤明けに会議がある」職場だと、同じ“夜勤あり”でも疲労の質が変わります。さらに疲労がたまると、判断力が落ちてミスが増え、注意される回数が増え、気持ちも削られる…という悪循環に入りやすいです。
メンタル面では、ストレスを“本人の根性”で片付けず、職場として早期に気づく仕組み(ストレスチェック等)があるかも確認ポイントになります。
結論として、夜勤・体力・メンタルは「慣れれば平気」ではなく、条件次第で差が出るので、必ず事前確認に入れてください。
情熱が薄い=悪ではない(「向き不向き」の整理法)
「情熱が薄い」と感じた時点で、あなたがダメなわけではありません。多くの場合は、仕事そのものより “担当している作業”や“置かれている環境”が合っていないだけです。
介護は幅が広いので、「合わない=介護に向いてない」と決めるのは早いです。
整理のコツは、仕事を“作業単位”に分けることです。
例えば「入浴介助が苦手」でも、食事・排泄・見守りが得意なら戦えますし、施設形態を変えるだけで負担が激減することもあります。
結局、“情熱”は才能ではなく、合う環境で育つものなので、向き不向きを切り分けてから判断するのが安全です。
転職を成功させるロードマップ(最短で失敗率を下げる手順)

介護職の転職成功は、運ではなく「手順」で作れます。
理由は単純で、失敗の原因がだいたい「確認不足」「比較不足」「準備不足」に集約されるからです。
これから示すSTEPを上からなぞるだけで、「介護職 転職 成功」で探している人がつまずきやすいポイントを先回りして潰せます。
STEP1 自己分析(介護版)|向いてる・向いてないは“作業単位”で分ける
最初にやるべきは、自己分析を“性格”ではなく“作業”でやることです。
介護は「対人仕事」なので、性格診断だけだとズレます。大事なのは、あなたが消耗しやすい場面と、力が出る場面の把握です。
例として、次の3つを紙に書き出すだけで十分です。
- 得意(自然にできる):声かけ/観察/段取り/記録/家族対応 など
- 苦手(体力・気持ちが削れる):急かされる入浴/夜勤の連続/大声が飛ぶ環境 など
- 避けたい条件(限界ライン):夜勤回数、休憩が取れない、教育なし、残業多い
「入浴介助が苦手でも、食事・排泄・見守りが得意なら戦える」という発想がここで効きます。
自己分析のゴールは「理想の自分」ではなく、勝てる土俵(職場タイプ)を決めることです。
STEP2 希望条件の決め方|「譲れない条件は1〜2個」に絞る
転職がうまくいかない人は、条件を増やしすぎて比較できなくなります。
特に「介護転職 多い」人ほど、過去の失敗を全部避けたくなって条件が膨らみがちです。
コツはこれだけです。
- 譲れない条件:1〜2個(例:夜勤なし/教育体制がある)
- あったら嬉しい条件:3〜5個(例:駅近/賞与あり/ICT導入)
- 妥協できる条件:書いておく(例:通勤30分→40分までOK など)
たとえば「給料も上げたいし、夜勤も少なくて、人間関係も良くて、家から近くて…」は理想ですが、全部が揃う求人は減ります。
成功している人は、先に“勝ち筋の条件”だけ固定し、他は比較で決めています。
STEP3 求人の集め方(比較の母数を増やす)
結論、比較の母数が少ないと、転職は失敗しやすいです。
なぜなら、介護は同じ地域でも事業所ごとの差が大きく、1〜2社だけ見て決めると「たまたま合わない職場」を引く確率が上がるからです。
使い分けの目安はこちらです。
ポイントは「1つに絞らない」こと。
母数を増やす=迷う、ではなく、比較できる=成功に近づくです。
おすすめ転職サイトはこちら
介護職の転職を成功させたい人向け:介護士の求人、募集は【レバウェル介護】
未経験でも安心:医療・介護・福祉の求人探しは【ジョブソエル】
STEP4 応募前チェック(職場見学・質問)
見学は“雰囲気を見る”だけでは弱いです。成功する人は、見学を「確認の場」にしています。
質問テンプレ(このまま聞いてOK):
- 新人の研修:最初の1か月で何を、誰が、どの順で教えますか?(チェックリストはありますか?)
- 独り立ち:夜勤はいつ頃から、どんな基準で入りますか?
- 忙しさ:直近の欠員状況/平均残業/休憩の取り方は?
- 記録:紙かICTか、記録時間は勤務内に収まっていますか?
- 人間関係:注意の仕方、ヒヤリハット共有は責める文化ですか?改善文化ですか?
- 体制:人手不足の時の応援ルール(誰が、どう補う)がありますか?
データ上でも人手不足感は強いので、ここを聞かずに入るとギャップになりやすいです。
「聞きにくい」と感じるなら、それ自体が相性のサインになることもあります。
STEP5 書類・面接
介護の面接は、難しいテクニックより「現場で困らない人か」を見ています。
そのため、自己PRは“立派な言葉”より、再現性のある行動で語ると強いです。
例(未経験でもOK)
志望動機は「介護がしたい」だけでなく、“なぜこの施設形態・この職場か”まで言えると、ミスマッチが少ない人として評価されやすくなります。
STEP6 内定後〜円満退職(トラブル予防)
内定が出た瞬間が一番危ないです。焦って退職を進めると揉めて、次の職場のスタートが崩れます。
最低限やることは3つです。
夜勤のある職場ほどシフト調整が絡むので、早めに伝え、淡々と段取りを組むのが一番スムーズです。
最後まで揉めないことも「転職成功」の一部です。
良い職場の見分け方(見学で9割決まる)

求人票の“危険サイン”チェック(例:アットホーム、やりがい 等の解釈)
転職で後悔しやすいのは、「良さそうに見える言葉」が、実は“現場の課題を隠すカバー”になっているケースです。
求人票はウソを書いているというより、“都合よく読めてしまう表現”が多いので、意味を翻訳して読みましょう。
介護業界では、人手不足を感じている事業所が多いという調査もあり、条件や教育の“具体”を確かめないとギャップが出やすいです。
施設見学で見るべきポイント10(表情・声掛け・記録・清潔感・休憩の空気)
見学は「この職場で自分が働く映像が浮かぶか」を確かめる場です。難しい評価は不要で、“違和感が積み重なるか”だけ見ればOKです。
- 職員の表情:目が死んでいないか/笑顔が作り笑いになっていないか
- 声かけ:利用者さんに“命令口調”が多くないか(例:「ちょっと待って!」連発)
- チームの動き:2人介助が必要な場面で、自然に助け合いが起きているか
- ナース・相談員・ケアマネ等との連携:情報共有がスムーズか(ピリピリしていないか)
- 記録の方法:紙が山積み/入力が後回しで残業前提になっていないか
- 清潔感:臭い・汚れ・物の置き方(忙しくても整う職場は整います)
- 事故・ヒヤリ対応の雰囲気:隠す空気か、学びに変える空気か
- 休憩室の空気:無言で張り詰めていないか/愚痴だけになっていないか
- 新人の扱い:新人が“邪魔者”扱いされていないか(呼び方・指示の出し方で分かる)
- 掲示物:研修予定・マニュアル・手順書が「更新」されているか(古い紙が貼りっぱなしは要注意)
※介護の離職は“人間関係・相談できるか”が大きく影響することが調査でも示されています。見学で「相談しやすい空気」があるかは、かなり重要です。
見学で聞く質問15(教育・夜勤・残業・人員配置・離職理由の聞き方)
質問は“詰問”ではなく、自分が安心して働くための確認です。聞きにくいものは、クッション言葉を付ければ大丈夫です。
- 入職後1週間の流れ:「最初は何を担当しますか?」
- 独り立ちの目安:「夜勤は最短いつから?平均は?」
- 指導担当:「教育担当(プリセプター)は付きますか?」
- OJTのやり方:「チェックリストや手順書はありますか?」
- 研修:「法人研修・外部研修は年に何回ありますか?」
- 記録:「記録は勤務内に終わる仕組みですか?端末は何台ありますか?」
- 残業:「直近3か月の残業時間の平均は?」
- 休憩:「休憩は実際に取れていますか?取れない時はどうしていますか?」
- 夜勤体制:「夜勤は何人体制ですか?緊急時の応援は来ますか?」
- 人員配置(聞き方例):
「基準は満たしていると思うのですが、実際の配置感として忙しさはどうですか?」 - 業務分担:「入浴・排泄・記録・送迎などの担当は固定ですか?ローテですか?」
- 医療対応:「胃ろう・インスリン等、対応範囲はどの程度ですか?」
- 離職理由(聞き方例):
「差し支えない範囲で、最近退職された方の理由に多い傾向はありますか?」 - ハラスメント対応:「相談窓口はどこですか?実際に機能していますか?」
- 評価と昇給:「何ができると評価されますか?昇給・手当の考え方は?」
※「基準」は最低ラインです。たとえば特養では、介護職員・看護職員は入所者数を一定数で割った数以上…といった配置基準が定められています(サービス類型で違いあり)。だからこそ、見学では“基準を満たしているか”より「基準+どれだけ余裕があるか」を聞くのがコツです。
「教育体制が整っている施設」の具体条件(OJTの仕組み、プリセプター、研修)
結論から言うと、教育体制が整っている職場は「新人の頑張り」に依存せず、事故が起きにくい手順と、育つまでの道筋が用意されています。
介護の仕事は“慣れ”が必要ですが、慣れる前に無理をすると、転倒・誤薬・腰痛などのリスクが一気に上がります。だから最初から「育て方」が見える職場を選ぶのが、失敗率を下げる最短ルートです。
具体的には、次の条件がそろっているほど安心です。
加えて、離職理由として「職場の人間関係」が最多というデータもあり、教育体制は“人間関係の摩擦”を減らす意味でも重要です。
(教え方が曖昧だと、注意・指摘が増えて関係が悪化しやすいからです)
ケース別|あなたの状況に合わせた“成功戦略”

未経験・異業種から介護へ(最初の職場は“教えてくれる所”が正義)
未経験の方は、最初の職場選びでほぼ決まります。理由は単純で、介護は「知識」より先に「安全な手順」が必要だからです。手順が身につく前に独り立ちさせられると、本人もつらいし、利用者さんにもリスクが出ます。
おすすめの考え方は、「給与」より先に“育つ仕組みがあるか”で選ぶことです。たとえば求人票で同じ「未経験歓迎」でも、中身は全く違います。見学・面接では次の3つだけでも確認してください。
- 最初の1か月、担当する業務は何か(いきなり入浴メインにならないか)
- OJTチェックリストやマニュアルがあるか
- 指導担当(プリセプター)が付くか
異業種の経験はちゃんと武器になります。接客なら「相手のペースに合わせる力」、営業なら「段取りと報連相」、事務なら「記録の正確さ」。“介護の技術は後から覚えられる”ので、まずは教育のある職場で土台を作りましょう。
40代未経験(覚えられない不安への処方箋:メモ術/先に“全体地図”を覚える)
40代未経験の不安で多いのが「覚えられない」です。でも実際は、“覚え方の順番”を変えるだけでかなり楽になります。
コツは、細かい手順より先に、仕事の全体地図を頭に入れることです。例えるなら、いきなり道の曲がり角を暗記するより、先に「この町は駅→商店街→住宅地」みたいな地図を掴む感じです。
- まず覚えるのは「1日の流れ(朝・昼・夕・夜)」
- 次に「自分の持ち場(何を、どこまで)」
- 最後に「作業のコツ(移乗、排泄、記録など)」
メモは「文章」よりチェック表が向いています。
例:排泄介助なら「①声かけ②安全確認③手袋④物品⑤記録」みたいに、丸を付ける形式。疲れていても見返せます。
体力面は、無理を“根性”で埋めないことが大切です。移乗など力が必要な場面は「二人介助」「福祉用具」「やり方」で負担が変わります。ここが曖昧な職場は、腰を痛めやすいので見学で必ず確認してください。
介護職からの転職(同業)|「介護観」と「運営方針」のズレを見極める
同業転職で失敗しやすいのは、仕事内容よりも「やり方の違い」です。
たとえば、同じ特養でも「自立支援を強く進める」「安全重視で介助が多い」「記録や会議の文化が濃い」など色が違います。
実際、離職理由として「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満」が上位に挙がっています。つまり、介護観と運営方針のズレは“よくある退職理由”です。
見極めは難しくありません。面接で次の質問を入れるだけでOKです。
- 「この施設が大事にしているケアの考え方を、具体例で教えてください」
- 「事故・ヒヤリが起きた時、個人を責める雰囲気になりませんか? どう振り返りますか」
- 「記録・会議・委員会の負担は、勤務時間内で回っていますか」
回答が“きれいごと”だけで具体が出ない場合は、ズレが起きやすいです。
転職回数が多い人(不利にならない説明の型/選び方の修正点)
転職回数が多い人が不利になりにくくするには、説明の形を整えるだけで十分です。大事なのは「言い訳」ではなく、次は長く働ける条件が分かったと示すことです。
使える型はこれです。
- 事実(短く):どんな理由で辞めたか
- 学び:自分に合わない条件が分かった
- 対策:次は何を確認して選ぶか(見学・質問・条件)
- 意欲:そこでどう貢献するか
例:
「夜勤回数が想定より多く体調を崩しました。自分は夜勤は月◯回までなら安定して働けると分かりました。次は勤務形態を事前に確認し、長く続けられる環境で介護の質を上げる側に回りたいです。」
“選び方の修正点”はシンプルで、比較数を増やして、見学で決めること。転職回数が多いほど、次は「相性」を外さない戦略が効きます。
20代で介護職から転職(将来像とキャリアパスの描き直し)
20代の転職は「逃げ」ではなく、キャリアの設計し直しです。介護は続け方がいろいろあります。
- 現場で介護技術を磨く(ユニット・リーダーへ)
- 相談員・ケアマネなど“調整役”へ
- 訪問系へ移って働き方を変える
- 研修担当・教育担当など“育てる側”へ
まずは「5年後にどうなっていたいか」を、難しく考えずに一言で言える形にしてください。
例:「夜勤は少なめで、利用者さんと丁寧に関われる環境」「教育係として新人を育てたい」「収入を上げて生活を安定させたい」
その一言が決まると、求人の見方が一気に楽になります。
書類選考・面接で見られるポイント(例文つき)

志望動機(未経験/経験者)テンプレ
志望動機は「熱い言葉」より、相手が安心する説明が強いです。型はこれでOKです。
未経験向けの例文(テンプレ)
介護職を志望したのは、生活の一番近くで人の役に立てる仕事だと感じたからです。
中でも御施設は(例:見学時に職員の声掛けが落ち着いていた/研修やOJTの説明が具体的だった など)点に安心感があり、未経験でも段階的に成長できると感じました。
前職では(接客・営業・事務・運転など)で、相手の話を丁寧に聞き、状況に合わせて動くことを大切にしてきました。
入職後は、教えていただいた手順を守り、メモと振り返りを続け、早めに相談しながら確実にできることを増やしていきたいです。
経験者向けの例文(テンプレ)
転職を考えたのは、より(例:チームケアを強めたい/看取りを学びたい/認知症ケアの方針が合う職場で働きたい)と考えたためです。
御施設は(例:ケアの方針・取り組み)を重視されており、自分の介護観と合致すると感じました。
これまで(例:入浴・排泄・食事・移乗・記録・申し送り)を中心に、事故予防の観察と報告、チーム連携を意識してきました。
今後は(例:リーダー補佐/新人支援/記録の質向上)でも貢献し、長く働ける形でスキルを伸ばしたいです。
退職理由の伝え方(ネガティブを“改善意欲”に変換)
退職理由は、本音を全部言う場ではなく、採用側が「同じ理由でまた辞めないか」を確認する場です。だから、伝え方は “不満”ではなく“改善の方向”に変換します。
変換のコツ(これだけ覚えればOK)
例文:人間関係が理由のとき
前職では、情報共有のルールが定まりにくく、申し送りや連携が不安定になる場面がありました。
自分なりに報連相(報告・連絡・相談)を徹底しましたが、よりチームで同じ方向を向いてケアの質を上げられる職場で働きたいと考え、転職を決めました。
例文:夜勤がきつい/生活リズムのとき
夜勤を含む働き方を経験し、生活リズムの調整が課題だと分かりました。
今後は(例:日勤中心/夜勤回数が少ない)形で長く安定して働き、ケアの質を継続的に高めたいと考えています。
例文:給与が理由のとき(※言い方注意)
待遇面も含めて、長く働き続けられる条件を整えたいと考えています。
そのうえで、ただ条件だけでなく、教育体制やケア方針も重視して比較し、納得して選びたいと思っています。
ポイント:給与を理由にするのはOKですが、「お金だけ」感が出ると弱いです。必ず “長く続けるため”に結びつけると印象が整います。
協調性・施設理解度の見せ方(質問例まで)
介護はチームプレーなので、協調性は「仲良しアピール」ではなく、仕事の進め方で示すのが一番伝わります。たとえば「困った時に抱え込まず相談できる」「決められた手順を守れる」「申し送りを丁寧にできる」などです。
面接で使える短い伝え方(例)
私は“自分一人で抱えない”を大切にしています。
利用者さんの変化に気づいた時は、まず先輩に共有し、記録にも残してチームで同じ情報を持てるようにしてきました。
施設理解度が上がる「逆質問」例(そのまま使えます)
- 新人(未経験)の方は、最初の1か月で何を目標にしますか?
- OJT(現場で教える仕組み)は、担当者が固定ですか?日替わりですか?
- 夜勤はいつ頃から入りますか?最初は見学や補助からですか?
- 記録は紙/タブレットなど、どの形式ですか?入力のルールはありますか?
- 残業が発生しやすい業務は何ですか?減らす工夫はありますか?
- 最近入職した方がつまずきやすい点は何ですか?フォロー方法は?
おすすめの転職サイト(内部リンク導線/比較で納得させる)

転職サイトを使うメリット(非公開求人・条件交渉・見学調整)
転職サイト(とくにサポート付き)を使うメリットは、一言でいうと「比較の質が上がって、失敗の芽を先に潰せる」ことです。
求人票だけだと分からないこと(教育の実態、夜勤の入り方、残業の理由、雰囲気など)を、確認しやすくなるからです。
また、職場の雰囲気は“文章”より“現場”に出ます。実際に、レバウェル介護の求人ページには、職場の取り組みや雰囲気を取材形式で載せている例があり、比較材料として使えます。
レバウェル介護が向いている人(例:求人数、現場情報、職場比較をしたい)
レバウェル介護が合いやすいのは、「とにかく職場を比較して、雰囲気も含めて決めたい人」です。
求人ページに取材コメントが載っていることがあり、たとえば「研修」「ケース会議」「職員の年齢層」「チームワーク」など、入職前にイメージしやすい情報が見られます。
こんな人におすすめです。レバウェル介護 正社員紹介
- 1社目で決めたくない(比較したい)
- 人間関係・教育体制を重視したい
- 「求人票の言葉」だけでは判断が怖い
ジョブソエルが向いている人(例:サポートの強み、探し方の相性)
ジョブソエルが合いやすいのは、「情報を整理しながら、納得して決めたい人」です。
記事内で公的調査(介護労働実態調査)なども参照しつつ解説している例があり、状況理解→判断の流れを作りたい読者と相性が良いタイプです。
こんな人におすすめです。医療・介護・福祉の求人探しは【ジョブソエル】
- 未経験で不安が強く、判断軸を作りたい
- 40代などで「失敗したくない」気持ちが強い
- 生活リズム(夜勤)や働き方を丁寧に詰めたい
失敗しない使い方(登録→希望条件→比較→見学→応募の流れ)
転職サイトは「登録したら終わり」ではなく、使い方で結果が変わります。おすすめの流れはこれです。
注意点(連絡頻度・担当変更・複数併用のコツ)
転職サイトが合わないと感じる原因の多くは、サービスそのものより 運用のズレです。ここを押さえるとストレスが減ります。
「見学してから決めたい」「条件のズレを潰したい」人は、無料サポートを使うだけで失敗率が下がります。
- 介護職の転職を成功させたい人向け:レバウェル介護 正社員紹介で求人を比較する
- 未経験でも安心:【ジョブソエル】で条件に合う職場を探す
- 職場見学まで進めたい人へ:転職サイトの無料サポートを使う
よくある質問(FAQ)
40歳・未経験でも介護職に転職できますか?
できます。年齢よりも大事なのは「教えてくれる職場を選ぶこと」と「最初の3か月の伸びしろの作り方」です。
介護は“勉強してから完璧にやる仕事”というより、“現場で少しずつ身につく仕事”です。最初は誰でも「段取り」「声かけ」「安全確認」が難しく感じますが、ここは練習で伸びます。
未経験の方が安心しやすい目安は、初任者研修などの研修→就職の流れを取れること。国の支援として、研修修了後に就職した人を対象に「介護分野就職支援金貸付事業(上限20万円、2年間従事で返済免除)」が案内されています。使える制度がある=未経験からの入口が制度として用意されている、ということです。
介護業界は転職回数が多くても大丈夫?
大丈夫です。ただし、採用側が気にするのは「回数そのもの」より、同じ理由でまた辞めそうかです。
だからこそ、説明は“反省”ではなく改善のストーリーにします。
おすすめの型はこれです。
- これまでの転職で分かったこと:例)夜勤の回数が多いと体調を崩しやすい
- 次に大事にしたい条件:例)夜勤回数の上限、教育体制
- 今回の応募先が合う理由:例)夜勤体制・研修・人員配置の説明があり、見学でも確認できた
- どう続けるか:例)入職後3か月の目標(独り立ち項目)を具体化している
「同じ失敗を繰り返さない準備ができている」と伝わると、回数は致命傷になりにくいです。
在職中でも転職相談はできる?
できます。むしろ在職中のほうが有利になりやすいです。焦って決めにくいからです。
相談のコツは「全部を一度に進めない」こと。まずは情報収集→比較→見学→応募、の順でOKです。
在職中に動く場合は、次の2点だけ先に決めておくと迷子になりません。
- 連絡が取れる時間帯(例:平日18時以降、土曜午前だけ など)
- 応募ペース(例:月に2施設まで、見学は1回は必ず)
情報収集だけでもOK?
もちろんOKです。むしろ、情報収集を丁寧にやる人ほど失敗しにくいです。
介護の転職は「入ってみないと分からない」が残りやすいので、入職前に“分からない部分を減らす”ことが価値になります。
たとえば情報収集で最低限やると強いのはこの3つです。
- 求人票の読み取り(夜勤回数、残業、研修、配置、記録方法)
- 施設形態ごとの違いを把握(特養・老健・有料・GH・訪問など)
- 見学で確認するポイントをメモしておく(表情、声かけ、清潔感、記録の流れ など)
介護職 40代 未経験 仕事 覚えられない…どうすれば?
結論、「覚えられない」の正体は記憶力よりも「全体像が見えていない不安」のことが多いです。
地図がない町を歩くと迷うのと同じで、介護も“全体地図(1日の流れと優先順位)”が入ると急に楽になります。
効く手順はこれです。
- まず全体地図:出勤〜退勤までの流れを「大きな箱」で覚える
- 例)申し送り→排泄/起床→朝食→口腔→入浴/活動→昼食→記録→夕食→就寝準備
- 次に作業を小分け:排泄介助なら「声かけ→安全確認→実施→皮膚チェック→記録」みたいに分解
- 最後にチェックリスト化:毎回同じ順でやる(ミスが減る)
「自転車に乗れるようになる時期」と似ていて、最初はフラつきますが、型が固まると一気に安定します。
もし入職後も“教えてもらえない”環境なら、それはあなたの能力ではなく職場側の課題なので、早めに上司へ相談してOKです。
転職するならおすすめの時期は?(4月/賞与後など)
よく言われる動き方としては、年度切り替えの4月前後や、賞与支給後に転職活動が増えやすい、という整理がされています。
ただし、介護は通年採用も多いので、「時期」よりも見学して納得できる求人が出たタイミングを優先するのが現実的です。
おすすめはこう考えることです。
- すぐ辞めたい:まず情報収集と見学を最優先(焦りの判断ミスを防ぐ)
- 期限がある(年度末まで等):逆算して「見学→応募→退職交渉」の順に準備
- できれば条件を良くしたい:母数を増やして比較(求人が増える時期も活用)
まとめ|介護職の転職成功は「準備の質」で決まる
介護の転職は、給与だけで成功が決まる世界ではありません。長く続ける人ほど、最初に「相性」と「比較」と「見学」で失敗を潰しています。
実際、介護事業所は採用も離職も起きる業界で、直近の調査でも採用率・離職率が示されています。つまり、求人が動く市場だからこそ、選び方で結果が分かれるということです。
成功=相性 × 比較 × 見学 × 継続学習。
そして、次の行動はこの順がいちばん迷いません。
未経験の方は、制度(就職支援金など)も使いながら、入口を“安全に”作れます。
参考(一次資料・公的情報)
- 厚生労働省:介護人材確保・処遇改善に関する公表資料(政策動向・制度)
- 介護労働安定センター:介護労働実態調査(離職理由・就業状況など)
- 自治体の介護分野就職支援金・貸付制度(都道府県社協等)



コメント