「介護職のパワハラがつらい」「上司が怖くて相談できない」「職員同士のいじめが続く」——そんな悩みを抱えたまま、毎日を耐えていませんか? 本記事は、介護職 パワハラ 相談で検索する方に向けて、心と生活を守りながら解決へ進むための具体的な手順をまとめた“実務ガイド”です。
結論はシンプルで、解決の糸口は「記録→味方→第三者」。そして必要なら、退職(戦略的撤退)も正解です。介護 パワハラ 事例、介護 パワハラ上司、介護施設 パワハラ 内部告発、パワハラ相談したらどうなるなどの検索意図を網羅し、チェックシートと相談メモ雛形で「今日から動ける形」に落とし込みます。
※「パワハラ相談無料24時間」「パワハラ 相談 電話 24時間」は便利に見えますが、窓口の性質には注意が必要です。本記事では安全確保を最優先に、窓口の使い分けも整理します。
まず結論|介護職のパワハラは「相談の順番」で解決確率が上がる

介護現場のパワハラは、感情だけで訴えるより「順番どおり」に動く方が、話が通りやすく、解決に近づきます。理由はシンプルで、パワハラは「言った/言わない」になりやすく、先に相談しても“材料”がないと動いてもらえないことが多いからです。厚労省の相談案内でも、相談時は「いつ・どこで・誰が・何をしたか」などを整理して持参するとよい、とされています。
たとえば、同じ出来事でも「つらいです」だけだと対応がぼやけます。一方で、日時・場所・言動・目撃者・業務への影響(眠れない、動悸、ミスが増えた等)をまとめて相談すると、職場も外部機関も“確認すべきこと”が明確になり、調査や是正の話に進みやすくなります。
あなたの心と生活を守るのが最優先(我慢が正解ではない)
結論から言うと、我慢して耐え続けるのは、解決策になりにくく、あなたの心身だけが削れていきます。パワハラは「その場が終われば終わり」ではなく、繰り返されることで睡眠や体調に影響し、判断力も落ちやすくなります。
交替勤務(シフト勤務)は、睡眠が不規則になりやすく、疲労がたまりやすいことが指摘されています。疲労が積み重なると、気力が落ちたり、心の不調につながりやすくなります。
だからこそ、パワハラに悩んだら「自分が壊れる前に」動くことが大切です。
たとえば、出勤前に動悸がする、休みの日も職場のことが頭から離れない、眠れない、涙が出る──こうした状態が続くなら、あなたの体が「危険だよ」と教えてくれているサインです。まずは休息の確保と相談の準備を優先してください。
解決の基本ルートは「記録→味方→第三者」
介護職のパワハラ対応で一番失敗が少ないのは、①記録を残す → ②味方を作る → ③第三者に相談するの順番です。理由は、パワハラは定義上も「就業環境が害されたか」が重要になり、客観的な情報があるほど判断されやすいからです。
具体的には、まず“記録”で土台を作ります。次に、同僚や別部署の先輩、施設の相談窓口など“味方(同じ事実を共有できる人)”を増やします。それでも改善しない、相談先が機能しない、報復が怖い──そのときに“第三者”(総合労働相談コーナー等)へ進むのが安全です。総合労働相談コーナーは、いじめ・嫌がらせやパワハラなど幅広い労働問題を無料で相談できます。
厚労省の案内でも、相談の前に「日時・場所・言われたこと・誰から・目撃者」などを整理するとよいとされています。これが“記録→相談”の強さです。
今日からの最短アクション3つ(メモ/距離/相談先リスト化)
今日からできる最短の一歩は、次の3つです。これだけでも、解決の確率が上がります。
1つ目はメモです。スマホのメモで十分なので、「日時/場所/言動/業務への影響/目撃者」を毎回残してください。相談窓口でも、この情報があると状況を説明しやすいとされています。
2つ目は距離です。ここで言う距離は“冷たくする”ことではなく、不要な一対一を避ける、会話を業務連絡に絞る、可能なら同席者を作る、という「自分を守る距離」です。
3つ目は相談先リスト化です。職場内(上司の上司、施設長、法人窓口)と、職場外(総合労働相談コーナー等)を紙でもスマホでもよいので並べておきます。いざというとき、追い詰められているほど検索すらつらくなります。無料で相談できる公的窓口があることも、先に知っておくだけで気持ちが少し軽くなります。
介護職にパワハラが多いと言われる背景|起きやすい“構造”を知る

介護のパワハラは、誰か一人の性格だけで起きるというより、起きやすい条件(構造)がそろいやすいのが特徴です。構造を知ると、「自分が悪いのかも」という思い込みが減り、次に取る行動が見えやすくなります。
人手不足・多忙で「指導」と「攻撃」の境界が崩れやすい
結論は、人手不足と多忙は、パワハラの“温床”になりやすいということです。忙しいほど言葉が荒くなり、「指導のつもり」が「攻撃」に変わりやすいからです。
介護労働安定センターの調査では、仕事の悩み・不安・不満として「人手が足りない」が49.1%と最も高い項目になっています。
人が足りない現場では、教える時間もフォローする時間も削られがちです。その結果、指導が短く強くなり、受け手は「怒鳴られた」「人格否定された」と感じやすくなります。
もちろん忙しさは免罪符ではありません。ただ、構造として“きつい言動が出やすい土壌”があることを理解すると、あなたがまず自分を守り、記録と相談に動く意味がはっきりします。
引用元:公益財団法人介護労働安定センター 令和6年度「介護労働実態調査」結果の概要について 令和7年7月28日
シフト制・閉鎖空間で逃げ場が少ない(ユニット/夜勤)
介護現場では、シフト制で顔ぶれが固定されやすく、少人数の空間で長時間過ごすことがあります。逃げ場が少ないと、関係がこじれたときにダメージが大きくなります。
また、交替勤務(シフト勤務)は睡眠が不規則になりやすく、疲労がたまりやすいことが指摘されています。
疲れているときほど、言い方がきつくなったり、受け止める側も必要以上につらく感じたりしやすいです。夜勤明けや連勤のときにトラブルが増えるのは、珍しいことではありません。
だからこそ、「本人同士で話し合えば解決するはず」と無理をしないでください。構造的にきつい環境では、第三者を入れるほうが安全で早いです。
感情労働+責任の重さでイライラが連鎖する
介護は、利用者さんや家族の前で感情を整えながら対応する場面が多い、いわゆる感情労働の側面があります。感情労働はストレスやバーンアウト(燃え尽き)と関係することが研究でも示されています。
さらに介護は、転倒や誤薬、誤嚥など「事故につながる責任」も背負いやすい仕事です。責任が重いほど、現場はピリピリしやすく、誰かのミスや遅れが“怒りの矛先”になってしまうことがあります。
こうした条件が重なると、上司だけでなく職員同士でもハラスメントが起きやすくなります。
ここで大事なのは、あなたが我慢して現場の空気を支えることではありません。構造的に起きやすいなら、構造的に止める(記録・相談・第三者)が正攻法です。
「上司への不満」が多いと言われる典型パターン(現場あるある)
結論として、介護現場では「上司・先輩との関係」に悩む人は一定数いて、“上司の言動がきつい/指示が不明確”が、パワハラ問題に発展しやすいと言えます。
介護労働安定センターの調査では、人間関係の悩みとして「自分と合わない上司や同僚がいる」が19.3%、「経営層や管理職等の管理能力が低い、業務の指示が不明確・不十分」が17.7%などが挙がっています。
さらに別の同センター資料では、前職を辞めた理由が「職場の人間関係に問題があった」人のうち、具体的内容として「上司や先輩からの指導や言動がきつかったり、パワーハラスメントがあった」が最も高い、と報告されています。
つまり、「上司の言い方がきつい」「何をしても怒られる」「人格否定される」という悩みは、あなた一人の気のせいではなく、データ上も起きている問題です。だからこそ、あなたが悪いと抱え込まず、順番どおりに相談へ進めて大丈夫です。
引用元:公益財団法人介護労働安定センター 令和5年度「介護労働実態調査」結果の概要について 令和 6 年7月10日
どの程度でパワハラ?|定義・6類型・グレーゾーンを一気に整理

結論から言うと、「つらいかどうか」だけでなく、行政が示す3つの要素と6類型で整理すると、パワハラかどうかが判断しやすくなります。パワハラは「言った/言わない」になりがちなので、共通の“物差し”で見た方が、職場内の相談でも外部相談でも話が通りやすいからです。
たとえば「注意された」だけなら適正な指導の可能性もありますが、必要以上に人格を傷つける言い方や、孤立させる、仕事を奪う/押し付けるなどが重なると、6類型に当てはまりやすくなります。
パワハラの定義(3要素)を“現場の言葉”に翻訳する
職場のパワハラは「強い人が、仕事の範囲を超えて、あなたが働きにくくなる言動をすること」と言い換えると理解しやすいです。行政の整理では、職場のパワハラは ①優越的な関係を背景に、②業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動があり、③就業環境が害される(働きにくくなる)――この3つをすべて満たすものとされています。
なぜこの3つが大事かというと、「上司が怒った」「指導が厳しい」だけでは、適正な指導の可能性が残るからです。厚労省は、客観的に見て業務上必要かつ相当な範囲の指導は、パワハラに当たらないと明確にしています。
例えば現場の言葉にすると、こうです。
この3つで整理すると、「これは気のせい?」という迷いが減ります。迷ったら、まずは“事実”を集めて、相談の土台を作るのが一番安全です。
パワハラに該当しやすい6類型(厚労省ベース)
パワハラは形がさまざまなので、6つの型(6類型)で見ると、状況が整理でき、相談もしやすくなります。厚労省は代表的な類型として、①身体的攻撃、②精神的攻撃、③人間関係からの切り離し、④過大な要求、⑤過小な要求、⑥個の侵害を示しています。
理由は、パワハラが「暴力」だけではないからです。介護現場では特に、暴言、無視、仕事の偏り、プライバシーの侵害など、見えにくい形で起きることが多いです(※6類型の例は限定ではないとも明記されています)。
例として、介護現場でよく相談につながるものを、6類型に沿って短く整理します。
- 身体的攻撃:叩く、押す、物を投げる
- 精神的攻撃:人格否定、皆の前で侮辱、怒鳴り続ける
- 人間関係からの切り離し:無視、必要な連絡を回さない、仲間外れ
- 過大な要求:明らかに無理なノルマ、休憩を取らせない、1人に重すぎる担当
- 過小な要求:仕事を与えない、簡単な作業しかさせない(干す)
- 個の侵害:私生活の詮索、SNS監視、病歴などを言いふらす
この6類型で「何が起きているか」を言語化できると、感情的に伝えなくても、相手に伝わりやすくなります。
介護のグレーゾーン事例は?(正当な指導との線引き)
結論から言うと、「指導の内容が正しいか」よりも、「やり方が必要な範囲を超えていないか」で線引きすると分かりやすいです。パワハラは、3要素(優越性/範囲を超える/就業環境が害される)を満たすかどうかで判断され、適正な業務指示・指導は該当しないとされています。
介護は事故防止や感染対策など「注意が必要な場面」が多いので、注意そのものは必要です。けれども、同じ注意でも、人格を傷つける言い方や晒し上げ、長時間の説教、脅しなどになると、「業務上必要かつ相当な範囲」を超えやすくなります。
グレーになりやすい例を、線引きが分かる形で整理します。
迷ったときの簡単チェックは3つです。
「目的が安全と改善か」「言い方が人を傷つけていないか」「結果として働けないほど追い込んでいないか」。ここが崩れているほど、グレーではなく“パワハラ側”に寄っていきます。
パワハラで言ってはいけない言葉(NGフレーズ集:現場版)
結論として、「この言葉は絶対違法」という固定リストはありません。ただし、厚労省が示す6類型のうち「精神的攻撃」には、侮辱・ひどい暴言などが含まれ、現場トラブルになりやすいのは事実です。
理由は、言葉は形に残りにくい一方で、繰り返されると就業環境を壊し、メンタル不調につながりやすいからです。WHOも、職場の暴力・ハラスメント・いじめが、メンタルヘルスのリスク要因になり得るとしています。
介護現場で特に避けたい“危険な言い方”を、言い換え例つきでまとめます(※状況で判断は変わりますが、避けるほど安全です)。
もしあなたが言われている側なら、「言葉そのもの」だけで戦うより、いつ・どこで・誰が・どんな言い方をしたかを記録し、6類型(精神的攻撃など)に沿って相談すると通りやすいです。
精神的に追い込まれるハラスメントの特徴(じわじわ型の危険サイン)
一発の暴言より、“小さな攻撃が毎日続く”方が心身を壊しやすいことがあります。本人も周りも気づきにくく、「自分が弱いだけ」と思い込みやすいからです。
研究では、職場でいじめを受けている人は、そうでない人に比べて**「眠れない」「眠りが浅い」などの睡眠トラブルを抱えやすいことが分かっています。
また、厚労省の「こころの耳」でも、不眠や動悸などがストレス症状の可能性として触れられています。
じわじわ型に多い特徴は、次のようなものです。
- “無視”で削る:挨拶を返さない、必要な情報だけ回さない
- “ミス前提”で責める:やる前から否定、できても褒めない
- “孤立”させる:相談しづらい空気、仲間外れ、陰口
- “仕事で支配”:仕事を奪う(干す)/逆に押し付ける(過大)
- “私生活に踏み込む”:家庭事情・病気・休み理由をしつこく詮索
もし「眠れない」「動悸」「涙が出る」「出勤前に体が重い」が続くなら、心身のサインです。あなたの責任にせず、記録と相談に切り替えてください。
介護 パワハラ 事例集|「介護パワハラ上司」「介護職員同士」まで網羅

介護現場のハラスメントは「上司→部下」だけでなく、「同僚同士」「利用者・家族→職員」も含めて起きます。形が違うだけで、結果として就業環境を壊し、人材が定着しにくくなります。介護労働安定センターの調査でも、職場の人間関係に問題があった退職理由の中で、「上司のきつい指導・パワハラ」や「同僚の言動によるストレス」が多く挙がっています。
以下は、相談時に整理しやすいように、6類型と現場での起き方を結びつけた「典型例」です(※あなたの職場の出来事を当てはめて記録するための“型”として使ってください)。
介護施設:上司からのパワハラ例(精神的攻撃が多いパターン)
介護施設で多いのは「精神的攻撃」の形で、言葉・態度・晒し上げで追い込むパターンです。厚労省の6類型でも、精神的攻撃は代表的な類型として示されています。
理由は、介護現場では「暴力」よりも「日々の指導・評価・シフト」によって立場の差が出やすく、言葉で支配しやすいからです。また、上司に逆らいにくい構造があると、被害が表に出にくく長期化しやすいです。
よくある例は次のとおりです。
- 皆の前で怒鳴る/侮辱する(晒し上げ)
- できた点は無視し、欠点だけを繰り返し責める
- 「辞めろ」「飛ばす」などの脅し
- 反省文の強要、長時間の説教
- 必要な連絡をあえて伝えない(ミスを誘発)
これらは、精神的攻撃や人間関係からの切り離しに近づきます。大事なのは「つらい」と言う前に、いつ・どこで・何を言われたかを短く記録して、相談に持っていくことです。
介護職員間 ハラスメント(同僚同士の無視・陰口・仕事押し付け)
同僚同士のハラスメントは「小さく見えるのに、精神的ダメージが大きい」タイプです。6類型で言えば、人間関係からの切り離しや精神的攻撃、過大な要求につながりやすいです。
理由は、介護はチームで回す仕事なので、無視や情報遮断があると、業務そのものが回らなくなるからです。ミスが増えると、さらに責められ、悪循環になりやすいです。
例としては、次のようなものがあります。
- 申し送りで自分にだけ必要情報が回ってこない
- 小声で悪口、聞こえるようにため息、あいさつを返さない
- 自分の担当ではない仕事を当然のように押し付ける
- 困っていても助けない、わざと一人にする
同僚同士は「上下関係がないからパワハラではない」と思われがちですが、実際は職場内の人間関係や暗黙の力関係が背景になることもあります。まずは記録し、相談先に「人間関係からの切り離しが起きている」など、型で伝えると話が早いです。
挨拶関連で起きる“地味に効く”ハラスメント(無視・圧)
挨拶の無視は一見小さくても、毎日続くと「孤立」につながり、心を削ります。6類型では「人間関係からの切り離し」に近い形です。
理由は、挨拶はチームの安全確認(誰がいるか、声の調子はどうか)にも関係するからです。挨拶が返らない空気が続くと、相談や報連相が止まり、事故リスクも上がります。
現場で起きやすい例は、こうです。
- 自分にだけ挨拶を返さない、目を合わせない
- 朝礼で自分の発言だけスルーされる
- 入室した瞬間に空気が変わる、わざと話題を止める
「挨拶だけで相談するのは大げさ」と思わなくて大丈夫です。挨拶の無視が、情報遮断や仕事の押し付けとセットなら、立派な相談テーマです。
性別差による言動・役割押し付け(セクハラ/モラハラ境界)
性別を理由に役割を固定したり、からかったりする言動は、ハラスメントに発展しやすいので要注意です。介護現場では「男だから力仕事」「女だから気配り」など、善意のつもりでも負担が偏ることがあります。
理由は、繰り返されると本人の尊厳を傷つけ、断りづらい雰囲気で就業環境が悪化するからです。WHOもハラスメントやいじめを職場のメンタルヘルスリスクとして挙げています。
例としては、次のようなものがあります。
- 身体介助の重い利用者対応が、いつも特定の性別に固定される
- 「女なんだから」「男のくせに」などのからかい
- 恋愛や容姿の話を執拗に振る(嫌がっているのに続く)
- 妊娠・育児を理由に嫌味を言う、外す、評価を下げる
このタイプは、本人が「笑って流す」ほど周囲がエスカレートしがちです。嫌だと感じた時点で、短く記録し、相談に回すのが安全です(あなたの感覚は大事なセンサーです)。
勤務形態の違いによる言動(常勤vs非常勤、夜勤者いじり)
常勤・非常勤、日勤・夜勤などの違いを理由に、見下しや負担の押し付けが起きると、職員間ハラスメントになりやすいです。6類型では精神的攻撃や過大な要求、切り離しに結びつきます。
理由は、介護はシフトで成り立つ仕事なので、勤務形態の違いが「不公平感」になりやすいからです。不公平感が強い職場では、陰口や圧が起きやすくなります。
例としては、こうしたパターンです。
- 「非常勤は責任がない」「夜勤は楽してる」などの決めつけ
- 休憩に入りにくい人だけが固定される
- 夜勤明けに追加業務を当然のように押し付ける
- 夜勤者にだけ重要情報が共有されない(申し送りの質が落ちる)
ポイントは、「誰が悪い」ではなく「仕組みが悪い」ことが多い点です。勤務形態の違いが原因で揉めているなら、個人攻撃ではなく、業務配分・申し送り・役割定義の話にして相談すると改善しやすくなります。
訪問介護 ハラスメント事例(利用者・家族側も含む整理)
訪問介護では「職員同士のハラスメント」だけでなく、利用者・家族からの暴言、威圧、セクハラ等も大きな問題になります。厚労省は介護現場における利用者・家族等によるハラスメント対策マニュアルを出しており、事業者としての対策や考え方を整理しています。
理由は、訪問は基本的に「1対1」になりやすく、その場で助けを呼びにくいからです。さらに、契約内容の理解不足や期待のズレが、苦情から暴言へエスカレートする可能性も指摘されています。
実際の事例集(公的事業の資料)では、訪問が数分遅れそうになったことをきっかけに、家族から「どこにいるんだ、はっきり言え」など強い叱責が続き、サービス拒否に発展したケースが紹介されています。
このような場合、職員が一人で抱え込むと危険です。
整理のコツは、次の3点です。
- 何が起きたか(暴言、脅し、身体接触、サービス拒否など)
- 安全確保ができているか(一人対応の継続が妥当か)
- 事業所としての対応(記録、複数名対応、契約やルールの再説明、必要なら提供困難の判断)
マニュアルでも、ハラスメントは職員の安全を損なうだけでなく、サービス提供を困難にし、場合によっては契約解除の可能性まで含めて、事前説明や体制整備が重要とされています。
※介護現場でのカスハラについて詳しく知りたい方はこちら>>>https://asu-asu.blog/kaigo-cushara-jirei7sen/
介護 パワハラ上司|よくある悩み・不満トップパターンと対策

結論から言うと、介護現場の「上司がしんどい」は“あなたの弱さ”ではなく、よくある構造的な問題です。実際、介護労働安定センターの調査では、退職理由が「職場の人間関係に問題があったため」の人が挙げる具体的内容として「上司や先輩からの指導や言動がきつかったり、パワーハラスメントがあった」が最も多い(その内49.1%)とされています。
だからこそ、相手を変えようと我慢で粘るより、“型”に合わせて対策するほうが、消耗が少なく解決率が上がります。
威圧的な態度・発言が目立つ(“指導”に見せた支配)
威圧で支配する上司には、「指導の中身」ではなく「やり方」から距離を取るのが有効です。職場のパワハラは、①優越的関係、②必要相当を超える、③就業環境が害される、の3要素で整理され、怒鳴る・侮辱するなどは「精神的攻撃」に寄りやすいからです。
なぜ距離が大事かというと、威圧型は「正論」を言われても止まりにくく、むしろ反論を“口答え”として攻撃材料にしがちだからです。正面衝突より、あなたの被害を減らす動きが先です。
たとえば現場で効く動きは次の通りです。
最後にもう一度。威圧型は「あなたが冷静になれば解決」ではなく、相手の行動が問題です。まずはあなたの安全と心を守る動きに切り替えてください。
理想が高すぎて部下が疲弊する(詰め方がパワハラ化)
高い理想そのものより、「達成させる手段」が人を壊す形になっていないかが焦点です。業務上必要な指導でも、必要相当を超えて追い込むとパワハラに当たり得る、というのが行政の基本整理です。
理由は、理想が高い上司ほど「結果が出ない=努力不足」と決めつけやすく、過大な要求や精神的攻撃にすり替わりやすいからです。介護現場は人手不足や急変対応など、計画通りにいかない要素が多いので、追い込み型のマネジメントは事故リスクも上げます。
例えば、こういう状態は危険信号です。
- シフト人数や利用者状況を無視して「できて当たり前」で詰める
- ミスの原因分析より「気合」「根性」で片づける
- 改善策がないのに「次は絶対やれ」だけが増える
対策は、“理想論への反論”ではなく、現実の条件を数字と事実で共有することです。
「この人数でこの介助量だと、記録は○分遅れます。優先順位を決めたいです」
「事故リスクが上がるので、手順を一つ減らすか、応援をもらうか、どちらか相談したいです」
こういう形で話すと、上司の“詰め”が正当化しにくくなります。もしそれでも人格否定や脅しに変わるなら、そこからはパワハラ側に寄っています。
いつも不機嫌で利用者にも気を遣わせる(職場全体が萎縮)
不機嫌が常態化している職場は、ミスが増えやすく、誰も助けを求められなくなるので、早めに“場の空気”を変える働きかけが必要です。パワハラは暴言だけでなく、就業環境が害される状態そのものが問題になるからです。
理由は、不機嫌は「何が地雷か分からない」状態を作り、職員が萎縮して報連相が止まるからです。介護は小さな違和感を早く共有するほど事故を防げますが、萎縮すると逆になります。
例えば、職場が萎縮しているサインはこうです。
- 相談が減り、申し送りが短くなる(または形式だけになる)
- ミスが隠される、ヒヤリハットが出なくなる
- 利用者が職員の顔色をうかがう/声を掛けづらくなる
対策は「不機嫌をやめてください」と言うより、“ルール”で不機嫌の影響を小さくすることです。
- 申し送りはフォーマット化して、誰が不機嫌でも最低限が伝わるようにする
- 注意やフィードバックは“個別・短時間・事実ベース”をチームで徹底する
- 相談窓口(施設内でも外部でも)を使い、個人の問題にしない
会社には相談対応の際にプライバシー配慮や不利益取扱いを防ぐことが求められる、という点も押さえておくと動きやすいです。
退職勧奨・仕事を与えない・責任だけ押し付ける(危険度高)
このタイプは危険度が高いので、「記録→外部相談→身の安全」の順で早めに動く方がいいです。理由は、退職勧奨や“干す(仕事を与えない)”は、精神的な追い込みになりやすく、生活基盤にも直結するからです。
行政の整理では、仕事を過剰に押し付けるのは「過大な要求」、仕事を与えない・簡単な作業しかさせないのは「過小な要求」、孤立させるのは「人間関係からの切り離し」などに結びつきます。
例えば、現場でよくある形はこうです。
- 「辞めるなら今でしょ」など、繰り返し退職を迫る
- シフトや担当から外して、評価を下げる材料を作る
- 仕事は与えないのに、責任だけは押し付ける(事故時だけ槍玉に上げる)
対策は、「言われた/言われてない」の水掛け論を避けるために、記録の粒度を上げることです。
- 退職を迫られた日時・言葉(可能なら逐語)
- 仕事配分の変化(担当外し、異常な偏り)
- その結果の不利益(評価、給与、精神状態、受診など)
この整理ができたら、社内だけで抱えず、総合労働相談コーナーなど外部相談に繋げると話が進みやすいです。
介護職 いじめ・仕返しが怖い|内部告発の前にやる“リスク管理”

「仕返しが怖い」は当然の感覚です。だからこそ、告発の勇気を出す前に、仕返しを受けにくいルート設計をしておくと、心が少し楽になります。職場の相談は、秘密保持や不利益取扱いを防ぐことが求められている一方、現場の運用が弱いと漏れるリスクもあるからです。
相談=即バレではない(守秘の原則と、漏れる職場の特徴)
原則として相談は守られるべきもので、「相談したら必ずバレる」わけではありません。厚労省の情報でも、相談しやすくするために「秘密が守られること」「不利益な取扱いを受けないこと」を明確にしておくことが重要だとされています。
また、総合労働相談コーナーは匿名でも相談でき、秘密も守ると案内されています。
ただし、漏れる職場には特徴があります。
- 相談窓口が“実質1人”で、その人が現場とベタベタにつながっている
- 「誰が言ったか」を先に探し、問題を潰す文化がある
- 相談記録の管理がゆるい/噂話が広がる
こういう職場では、社内だけに頼ると不安が増えるので、外部窓口も並行して使うのが安全です。
仕返しを受けにくい動き方(単独行動を減らす/相談順)
仕返し対策は「相手の良心に期待する」より、“手順”で守るほうが確実です。なぜなら、仕返しは証拠が残りにくく、あなたがさらに孤立しやすいからです。
動き方の基本は次の通りです。
また、「内部告発」に近い動き(法令違反の通報など)を検討する場合、公益通報者保護法の枠組みも関係します。近年の改正で、不利益取扱いの禁止や抑止・救済の強化が議論・整備されています(施行日などは政令で定める、といった扱いもあります)。
※ここは個別の状況で扱いが変わるので、外部相談の場で「通報に当たるか」を確認しながら動くのが安全です。
メンタルが限界のサイン(睡眠・食欲・涙・出勤前動悸)
体のサインが出ているなら、あなたはもう十分頑張っています。“気合いで乗り切る段階”ではなく、“守る段階”です。厚労省の「こころの耳」でも、眠れない・イライラするなどはストレスサインで、放置すると治療が必要なレベルに移行する可能性があるとされています。
また、ストレスサインが2週間以上続く場合は早めに専門家へ相談することが勧められています。
具体的には、次のような状態が続くなら黄色信号です。
- 寝つけない/夜中に何度も目が覚める
- 食欲が落ちた(または過食)
- 涙が勝手に出る、気力が出ない
- 出勤前に動悸・腹痛・吐き気が出る
この段階での対策は、「証拠集めを完璧にしてから」ではありません。相談(社内外)と受診を並行していいです。あなたの心身の安全が最優先です。
緊急時の安全確保(暴力・脅迫・自傷念慮がある場合の動き)
暴力・脅迫・自分を傷つけたい気持ちがあるときは、職場問題の前に「命を守る行動」が最優先です。
理由は、その状態では判断力が落ちやすく、ひとりで抱えるほど危険になるからです。まず安全な場所へ移動し、信頼できる人に連絡し、必要なら緊急通報を選んでください(差し迫った危険があるときは、ためらわなくて大丈夫です)。
たとえば、こう動いてください。
- 暴力や差し迫った危険:その場を離れて安全確保。緊急時は110番・119番など、地域の緊急窓口へ。
- 脅迫・継続的な危険:一人で対応せず、法人・労働局相談など外部も含めて早めに相談し、勤務の調整(休職・異動含む)を検討。
- 「消えたい」「限界」など自傷念慮がある:今すぐ相談先につなげてください。厚労省の案内する電話相談として、#いのちSOS(24時間365日)があります。
あなたが「ここまで追い込まれた」こと自体が、すでに職場環境の異常サインです。解決の前に、まずあなたを守りましょう。
介護職が上司からパワハラを受けているときの対処法(まず自分を守る)

パワハラ対応は「相手を論破する」より、あなたの被害を増やさず、後で説明できる形に整えるほうが強いです。厚労省の「ハラスメントにあったらどうする?」でも、まず “何をされたか記録する”ことが最初の一手として示されています。
直接対決しない:やり取りを“業務化”して摩擦を減らす
パワハラ気質の上司には、感情のぶつけ合いを避けて、やり取りを「業務の確認」に寄せるのが有効です。直接対決は相手のスイッチが入りやすく、あなたの心身と職場での立場が削られやすいからです。
なぜ“業務化”が効くかというと、相手が攻撃してきても、あなたが「事実・手順・期限」の話に戻すことで、言動が記録に残りやすくなり、周囲も状況を理解しやすくなるからです。相談時に必要なのは“正しさの主張”より“起きた事実”です。
たとえば、こんな形に寄せます。
最後にもう一度。目的は勝つことではなく、あなたを守り、次の相談につなげることです。
その場対応テンプレ(短く・事実だけ・後で記録)
その場では 短く・事実だけで返して切り上げ、あとで記録するのが一番安全です。言い返すほどエスカレートして、あなたが疲れ、証拠も残しにくくなるからです。
厚労省の案内でも、後からの事実確認のために「いつ・どこで・誰が・何を・どのように」などを記録することが勧められています。
使える“短文テンプレ”を置いておきます。
その場を抜けたら、すぐにメモします。
「日時/場所/言われた言葉(できるだけそのまま)/同席者/自分への影響(震え・動悸・作業が止まった等)」
この“後で記録”が、次の相談の強い土台になります。
味方の作り方(同僚/先輩/他部署/夜勤帯のキーパーソン)
味方は「親友」ではなく、“事実を見てくれる人”を増やすことが大切です。パワハラ対応は一人で抱えるほど孤立し、相手のペースに巻き込まれます。
なぜ味方が効くかというと、同席者・共有者がいるだけで、相手の言動が抑えられたり、後で「その場にいた」「見た」と言える人が増えるからです。厚労省も、我慢せず周囲に相談することを促しています。
作り方はシンプルです。
ポイントは「人を裁く」より「事実を共有する」です。これだけで、状況が動くことがあります。
パワハラの証拠となる記録を集める|“勝てる形”に整える手順

証拠集めは「いっぱい集める」より、整った形で並べるのが勝ち筋です。厚労省の情報でも、後々の事実確認のために、メモや録音などで記録を残すことが勧められています。
記録の基本(日時・場所・発言・指示・証人・影響)
記録は“日記”ではなく、相談や調査で使える「報告書の材料」にします。読む側が知りたいのは「何が、いつ、どこで、誰により起き、業務にどんな影響が出たか」だからです。
厚労省の案内は、いわゆる5W1Hでの記録を推奨しています。
最低限この6点でOKです。
- ①日時(〇月〇日〇時〇分)
- ②場所(詰所、ユニット、廊下など)
- ③相手(役職・氏名)
- ④言動(できるだけそのままの言葉/指示内容)
- ⑤同席者(誰が見聞きしたか)
- ⑥影響(作業が止まった、体調悪化、ミスが増えた、受診した等)
「毎回完璧」にしなくていいので、その日のうちに残してください。記憶は早く薄れます。
LINE/チャット/メールの保存(スクショだけで終わらせない)
スクショは便利ですが、それだけだと弱いことがあるので、可能なら“元データに近い形”でも残します。改ざんを疑われたときに、説明が難しくなるからです。
一般的に証拠になりやすいものとして、メール、チャット、LINE等のやり取りが挙げられています(証拠の種類の整理)。
具体的にはこうします。
- スクショ:全体が分かるように、前後の流れも含めて撮る(単発の切り取りは誤解されやすい)
- 端末側の保存:トーク履歴のバックアップ/メールの.eml保存等、できる範囲で“履歴”を残す
- メモで補強:そのメッセージが来た背景(日時、現場状況、業務への影響)を8-1の形式で追記
- 保存場所の分散:端末故障に備え、バックアップ(ただし情報管理は慎重に)
「スクショ+メモ」のセットにすると、相談先が状況をつかみやすくなります。
録音の考え方(就業規則・社内ルールも踏まえ“安全運用”)
会話の録音は、状況によっては有効ですが、“安全に使う”運用が大事です。録音そのものは、最高裁判例で「一方当事者による無断録音でも違法ではない」とされる場面がある、と解説されています(個別事情で判断は変わり得ます)。
なぜ運用が大事かというと、録音があっても「取得方法」や「扱い方」が雑だと、別のトラブル(社内規程違反、情報漏えい、名誉毀損など)に飛び火するからです。弁護士解説でも、録音データの扱いは慎重に、という注意がされています。
安全運用のポイントはこれです。
- 目的を限定:あくまで“事実確認のため”。SNS投稿や第三者への拡散はしない
- 社内ルール確認:就業規則や情報管理規程に「録音・撮影」の定めがないか確認(不安なら外部相談で)
- 編集しない:切り貼りは疑われやすい。原本を保管して、提出用はコピー
- 保存管理:パスコード、クラウド共有しない、持ち出し注意
- 危険回避が最優先:録音がバレてその場が荒れる職場なら、まずは同席者確保・メモ中心でもOK
「録音するか迷う」なら、労働局の相談窓口や弁護士に、あなたのケースでの安全なやり方を確認するのが確実です。
シフト・業務分担・評価の偏りを可視化(過小/過大要求の材料)
口頭の暴言だけでなく、仕事の偏り(やらせすぎ/やらせない)は証拠にしやすいことが多いです。なぜなら、シフト表・業務割り振り・担当表など「形に残るもの」があるからです。
パワハラの代表例には「過大な要求」「過小な要求」が含まれると整理されています。
可視化のやり方はシンプルです。
- シフト表を保管(原本または写し)
- 業務分担のメモ(誰が、何を、どれくらい)
- 比較材料:同じ職種・同じ勤務帯の人と比べて明らかに偏っている点を整理
- 影響を書く:休憩が取れない、ミスが増える、残業が増える、体調が悪化する等
「なんとなくつらい」を、「この週は入浴介助が自分だけ連続」「休憩が○回取れない」みたいに見える形にすると、相談の説得力が上がります。
受診・診断書・休職の扱い(後から効く“客観材料”)
体調に影響が出ているなら、受診や診断書は「甘え」ではなく、あなたを守るための客観材料になります。後から「どれだけ影響があったか」を示すのに役立つからです(診断書等は証拠になり得る、という整理もあります)。
なぜ早めがいいかというと、限界を超えると回復に時間がかかり、働き続ける選択肢が狭くなるからです。厚労省の「こころの耳」でも、ストレスへの気づきやセルフチェック、対処に関する情報提供があります。
具体的な扱い方はこうです。
- 受診時に 「職場での出来事(いつから、何が、どんな症状)」 をメモで持参
- 診断書は、提出先(職場/保険者等)と目的(休職、勤務配慮)を確認して取得
- 休職を検討するなら、有給・休職制度・傷病手当金なども絡むので、社内規程と外部相談(労働局等)を並行
「眠れない」「動悸」「涙が止まらない」が続くなら、証拠以前に、あなたの健康を守る行動を最優先にしてください。
職場でのパワハラ どこに相談?|介護職の相談窓口ロードマップ

施設内:相談の順番(上司の上司→施設長→法人窓口→人事)
結論から言うと、「一番近い上位者」ではなく“利害が薄い上位者”から順に当てるほうが、解決確率が上がります。感情的な対立になりにくく、事実確認も進みやすいからです。
たとえば加害者が直属上司なら、その上司の上司(課長・主任の上位、管理者など)へ。「現場の指揮系統」と「法人の相談窓口(人事・コンプラ・内部通報)」が分かれているなら、現場ラインで止まった時点で法人窓口に切り替えるのが基本です。事業主側には相談体制の整備や、相談後の迅速な対応が求められる前提があるので、組織として動かせるルートを選ぶのが合理的です。
最後にもう一度。施設内は「上司の上司→施設長→法人窓口→人事」のように、より客観性が高い所へ順番に上げていくのがコツです。
介護施設内の相談窓口が機能しない職場の特徴(見切り基準)
施設内で粘るほど良い、とは限りません。「相談しても動かない職場」には共通のサインがあり、そこを見切れないと消耗が長引きます。
具体的には、①相談内容がすぐ現場に漏れる(守秘がない)、②“あなたの我慢不足”にすり替える、③事実確認をせずに「双方様子見」で終わる、④相談した側に不利益が出る(シフト・評価・配置で圧をかける)などです。本来、相談対応では事実関係の確認、被害者への配慮、行為者への措置、再発防止がセットで進むべきで、プライバシー配慮や不利益取扱いをしないことも重要な前提です。
こうした“動かないサイン”が揃うなら、施設内だけで抱えず、外部窓口に切り替えるのが現実的です。
外部:総合労働相談コーナー(無料)・労基署・労働組合・弁護士
外部で最初に当たりやすいのは、総合労働相談コーナーです。解雇や賃金だけでなく、いじめ・嫌がらせ・パワハラを含む幅広い労働問題を、無料で(予約不要で)面談・電話で相談できると案内されています。土日祝や年末年始は閉庁なので、平日日中が基本です。
「労基署」は、賃金不払い・長時間労働・安全衛生など、労働基準関係法令の違反が疑われるときに強い窓口です。総合労働相談コーナーでも、法令違反の疑いがある場合は、権限のある部署(労働基準監督署等)へ取り次ぐ、とされています。
また、職場に組合があれば相談は有力ですし、なければ地域ユニオンという選択肢もあります。弁護士は「証拠の整理」「請求や交渉の戦略」を一段強くできます。法テラスは労働問題も含め案内・相談窓口が整備されています。
まとめると、外部は「総合労働相談コーナー→(必要に応じて)労基署・労組・弁護士」の順で“強さ”を上げると進めやすいです。
パワハラ相談無料24時間/電話24時間を探すときの注意点
検索で「24時間・無料」が出てくると飛びつきたくなりますが、“何を24時間カバーしている窓口か”を先に確認してください。公的な総合労働相談コーナーは、原則として開庁時間があり土日祝は閉庁です。
夜間・休日に「今すぐ誰かに聞いてほしい」場合、厚労省の委託事業である労働条件相談「ほっとライン」が、平日夜間や土日祝に電話相談できる枠として案内されています。ただし、セクハラ・パワハラ等の“いじめ・嫌がらせ”は専門窓口の案内を基本としている点は押さえておくと迷いません(=ここで完結というより“つなぎ”)。
安全面の緊急度が高い(暴力・脅迫・帰れない・自傷の危険など)なら、労働の枠を超えて、まず安全確保です。生活・孤立・希死念慮など「今夜がつらい」系の受け皿として、よりそいホットラインのような窓口もあります。
パワハラ相談 ハローワークは使える?(できること/できないこと)
ハローワークは“解決の主戦場”ではなく“次の一手を整える場所”として使うと効果的です。ハローワークは求人・求職、失業給付などの雇用サービスが中心で、窓口案内でも役割が整理されています。
たとえば「退職するか迷っている」「転職活動を始めたい」「働き方を変えたい(夜勤なし等)」なら、求人の出し方・条件の見方・職業相談は役立ちます。一方で、「職場のパワハラ事案を調査して是正させる」こと自体は、ハローワークの機能というより、総合労働相談コーナーや労基署、労組、弁護士の領域です。
なのでハローワークは、“辞める/辞めない”の選択肢を増やすために使う、がいちばん現実的です。
パワハラ相談したらどうなる?|相談〜調査〜是正までのリアルな流れ

初回相談で聞かれること(準備すると強いメモ)
初回相談で一番強いのは、気持ちの説明より先に、事実を短く出せるメモです。なぜなら、相談機関は「何が起きたか」を材料に次の手続き(助言・指導・あっせん等)を判断するからです。
総合労働相談コーナーの案内でも、日時・場所・言われたこと/強要されたこと・誰から・目撃者などを整理して持っていくと良い、とされています。
結局、準備するほど相談は早く進みます。「5W(いつ・どこで・誰が・何を・誰が見た)」+影響(体調・業務への支障)だけで十分です。
事実確認(ヒアリング)と“証拠の出し方”
相談が進むと、次は事実確認(ヒアリング)です。ここで大切なのは、証拠を“全部出す”より“争点に効く順で出す”ことです。相手は「業務上必要な指導だった」と言いやすいので、必要性・相当性を超えている点(繰り返し、人格否定、孤立化、過大・過小要求など)に刺さる記録から提示します。
事業主側の対応としても、指針では事実関係を迅速かつ正確に確認することが明記されています。
外部でも、総合労働相談コーナーは相談のうえで助言・指導・あっせん等の案内をする仕組みが整理されています。
つまり、証拠は「感情」ではなく、確認できる事実として出すほど強いです。
是正措置の具体例(注意・指導・配置転換・再発防止)
是正措置は、「加害者を即クビ」みたいな単純な話だけではありません。現実には、注意・指導、配置の見直し、被害者への配慮、再発防止(研修・ルール整備・相談体制の改善)がセットで行われることが多いです。
行政の指針でも、事後対応として 被害者への配慮、行為者への措置、再発防止が並んで示されています。
この「再発防止」までやって初めて、現場が変わります。
パワハラ相談した結果:うまくいくケース/こじれるケース
うまくいくケースはシンプルで、①証拠が一定ある、②相談先が動く、③職場が“組織の問題”として扱うときです。相談体制や迅速な事後対応が前提になっている組織ほど、ここが早いです。
こじれるケースは、①事実確認が曖昧(「言った/言わない」だけ)、②守秘が崩れて職場が分断、③“波風立てる人”扱いで相談者が孤立、の流れです。こうなる前に、施設内で止まったら外部へ切り替える判断が重要になります。
結論として、結果を分けるのは運より、順番(誰に・何を・どの形で出すか)です。
報復(不利益取扱い)っぽい動きが出たときの対処
もし相談後に、急なシフト変更、配置外し、評価の不自然な低下、雑用だけ、無視の助長などが出たら、まずは「報復っぽい動き」も同じ粒度で記録してください。ここで感情的にやり返すより、事実を積み上げたほうが後で効きます。
指針では、相談したこと、事実確認に協力したこと、労働局の援助制度を利用したこと等を理由に、解雇など不利益な取扱いをしない旨を定め、周知することが示されています。
つまり「それ、やってはいけない動きですよね?」を、根拠つきで言える領域です。
最後に。報復が疑われるほど状況が悪いなら、施設内での消耗戦をやめて、総合労働相談コーナー等の外部に早めに持ち出すのが安全です。
介護 パワハラ 退職の判断基準|「逃げ」ではなく“戦略的撤退”も正解

退職を検討すべきサイン(心身の限界/組織が動かない)
結論として、「心身が壊れそう」「相談しても組織が動かない」が重なったら、退職(または休職・異動)を“現実的な選択肢”に入れて大丈夫です。パワハラは気合いで耐えるほど強くなることがあり、放置すると健康状態の悪化や休職・退職につながり得る、と厚労省も整理しています。
サインは分かりやすいものでOKです。たとえば、睡眠が崩れる、食欲が落ちる、出勤前に動悸がする、涙が出る、仕事のミスが増える、休日も回復しない。これが続くなら「あなたが弱い」のではなく、職場環境が限界を超えている可能性が高いです。
もう一つの見切りは組織側です。相談窓口があっても、事実確認をしない・守秘が守られない・相談者が不利益を受ける空気があるなら、そこで粘るほど消耗します(外部に切り替える、撤退する、の判断が“合理的”になります)。
※ おすすめの転職サイトについて詳しく知りたい方はこちら>>>https://asu-asu.blog/careworker-jobchange/
異動願い・配置換えの出し方(角が立ちにくい書き方)
結論は、「相手の非」よりも「業務上の支障」と「体調・安全」を軸に書くほうが通りやすいです。真正面から「○○さんのパワハラです」と断定すると、相手の防御反応で話が進まないことがあるからです(もちろん、証拠が揃っていて正式に申し立てる段階は別です)。
書き方はシンプルで十分です。
- 現状:勤務上のストレスで体調が不安定/業務に支障が出ている
- 希望:ユニット変更、夜勤回数調整、指揮命令系統の変更など“具体的な配置案”
- 目的:利用者ケアの質と安全、業務継続のため
この形なら「個人攻撃」になりにくく、管理者も動きやすいです。
また、相談の事実(いつ誰に何を相談したか)をメモしておくと、配置換えが「場当たり」にならず、組織として扱わせやすくなります。
退職手続きで損しない(引き継ぎ・有休・書類)
退職は「感情」よりチェックリストで淡々と進めると損を防げます。
まず、雇用期間の定めがない場合、退職の申し入れから2週間で雇用契約が終了する、という整理が基本です(実務では就業規則や引き継ぎの都合で調整することもあります)。
次に、有休は法律上の権利で、付与日数の考え方も厚労省資料で示されています。
損しやすいのは「書類の取り忘れ」です。失業給付の手続きでは、ハローワークで求職申込みをして、離職票(1・2)を提出する流れが案内されています。
なので退職前に、「離職票が必要か」「いつ郵送されるか」だけは確認しておくと安心です。
引き継ぎは“完璧”を目指さなくて大丈夫です。最低限、①利用者対応で危険が出ない情報、②未完了タスク、③連絡先(誰に聞けば進むか)を残せば、あなたの責任は果たせます。
転職面接で「パワハラ」をどう語る?(隠さない=悪ではない)
結論は、「パワハラでした」と言い切るより、“事実→学び→次の職場で大事にしたいこと”に変換して話すほうが評価されやすいです。隠さないこと自体は悪ではありません。ただ、面接は「告発の場」ではなく、「あなたが次に安定して働けるか」を見る場です。
言い方の型はこれで十分です。
- 事実(短く):指導の範囲を超える叱責が続き、体調や業務に支障が出た
- 自分が取った行動:記録し、相談し、改善を試みた
- 結論:ケアの質を保つため、環境を変える決断をした
- 次に求める条件:相談体制、チーム連携、教育の仕組み
ここまで言えれば「自分で立て直せる人」という印象になります。
生活を守る制度の選択肢(休職・受診・公的支援の当たり方)
生活を守る手段は「退職」だけではありません。休職・受診・給付・相談窓口を組み合わせると、追い詰められにくくなります。
たとえば健康保険の傷病手当金は、病気やけがで働けず給与が出ないときに、連続3日休んだうえで4日目以降の休業日に支給され、期間は通算1年6か月と案内されています。
退職後の生活費が不安なら、雇用保険(失業給付)の手続きはハローワークで行い、離職票提出などの流れが公式に示されています。
「今夜がしんどい」「話して整理したい」なら、働く人向けのこころの耳電話相談(平日夕方〜夜、土日も時間帯あり)が案内されています。
※体調が明らかに崩れているときは、制度より先に受診を優先してください(診断書は後から、あなたを守る“客観材料”にもなります)。
職員間ハラスメントは生産性低下に直結|あなたが悪者にならない立ち回り

“巻き込まれない”コミュニケーション(業務の線引き)
職員間ハラスメントがある職場では、「いい人」より「線引きができる人」が守られます。ハラスメントは個人の尊厳を傷つけるだけでなく、意欲低下や職場の生産性低下、健康悪化、休職・退職にもつながり得る、と厚労省も示しています。
線引きは、冷たくすることではありません。
- 依頼は口約束にせず「業務として」受ける(できればメモやチャットで残す)
- 曖昧な押し付けには「今の優先順位だと○○が遅れます。どちらを優先しますか?」と“業務判断”に戻す
- 悪口の輪には入らず、「私は事実が分からないので、業務の話に戻します」と静かに離脱する
これだけで、巻き込まれ事故が減ります。
愚痴共有の落とし穴(共倒れ)と、相談の健全な形
愚痴は一時的に楽になりますが、相手が同じ被害者でも“共倒れ”になりやすいです。特に職場内の愚痴は漏れやすく、あなたが悪者にされる火種にもなります。
健全な相談は「感情の吐き出し」より、「次の一手」を決める形です。
- 何が起きたか(事実)
- 何に困っているか(業務・体調への影響)
- どうしたいか(配置調整、関わり方の変更、相談先の確認)
この順で話すと、相談は“前に進む”道具になります。
もし職場の人に話すのが怖いなら、外部相談(労働相談、こころの相談)に逃がしてOKです。相談したこと等を理由に不利益取扱いをしないことも、指針上は周知すべき事項として整理されています。
小さな改善で人間関係を崩さず守る(挨拶・感謝・依頼の型)
職場全体を変えるのが難しくても、自分の被弾を減らす“型”は作れます。小さな型は、相手に「攻撃の余地」を与えにくいからです。
おすすめは次の3つです。
そして何より、ハラスメントが起きると職場の生産性や健康に悪影響が出る、という前提を忘れないでください。あなたが“悪者”なのではなく、環境に問題があるケースが多いからです。
介護 ハラスメント 義務化はいつから?|事業所の法的責任と最低限の体制

パワハラ防止措置は事業主の義務(中小も対象)
職場のパワハラ防止措置は事業主の義務で、中小事業主も2022年4月1日から義務化されています。
背景として、職場のハラスメント対策は法令に基づき強化されてきており、厚労省の資料でも「中小事業主も2022年4月1日から義務化」と明記されています。
つまり、「小さい法人だから」「人が足りないから」は免罪符にはなりません。相談体制や対応手順が無い職場は、それ自体がリスクになります。
事業所が整えるべき最低ライン(方針明確化/相談体制/迅速対応/再発防止)
最低でも「方針を示す」「相談を受ける」「事実確認して是正する」「再発を防ぐ」の4点を“形だけでなく運用できる形”で整えることです。
厚労省の整理では、たとえば次のような項目が“講ずべき措置”として示されています(要旨)。
- 方針の明確化・周知(パワハラ禁止、処分や対応方針)
- 相談窓口の設置・周知(担当者が適切に対応できる体制)
- 事後の迅速・適切な対応(事実確認、被害者配慮、行為者対応、再発防止)
- プライバシー保護/不利益取扱いの禁止
あなたが“相談する側”でも、この最低ラインを知っているだけで、「何を求めていいか」「何が欠けている職場か」が見えやすくなります。
介護ハラスメント研修レポートに書くべき要点(形骸化させない)
研修レポートは「感想」よりも、現場で再発を減らすための“具体策”を書いたほうが価値が出ます。
介護分野では、厚労省が「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」や研修の手引き、事例集を整備して活用を促しています。 また、令和3年度の介護報酬改定で、パワハラ・セクハラ等の対策として介護サービス事業者に必要な措置を講ずることを義務づけた旨も示されています。
レポートに入れると形骸化しにくい要点は、たとえば次の3つです。
- 学んだ基準:パワハラの3要素・6類型のうち、現場で起きやすいものは何か(例:精神的攻撃、切り離し)
- 自部署のリスク場面:夜勤帯、申し送り、ミス対応、シフト調整など「起きやすい場面」を具体化
- 明日からの行動:相談ルートの見える化、記録の様式、注意の言い方を統一、面談の頻度、再発防止の確認方法
こう書くと、「研修をやりました」で終わらず、職場の安全と生産性を守る研修に変わります。ハラスメントが職場全体の生産性低下や健康悪化につながり得る点も、公式資料で整理されています。
介護 ハラスメント チェックシート|セルフ判定&相談準備が一気に進む付録

被害チェック(6類型×頻度×影響)
ハラスメントかどうかで迷うときは、「6類型(何をされたか)×頻度(どれくらい続くか)×影響(何が壊れているか)」で見ると、判断と相談準備が一気に進みます。厚労省はパワハラの代表的な言動を6類型で整理しています。
以下はセルフチェック用です。該当が増えるほど、相談の優先度は上がります。
A. 6類型(何が起きている?)
- □ 身体的攻撃:叩く、押す、物を投げる、威嚇する
- □ 精神的攻撃:人格否定、罵声、皆の前で晒す、長時間の叱責
- □ 人間関係からの切り離し:無視、情報を渡さない、仲間外れ
- □ 過大な要求:明らかに不可能な量・期限、休憩を取らせない
- □ 過小な要求:仕事を与えない、責任ある業務を外す、隔離する
- □ 個の侵害:私生活の詮索、病歴・家庭事情の暴露、SNS監視
(※この6類型は厚労省の整理に沿っています)
B. 頻度(どれくらい続く?)
- □ 月1回以上ある
- □ 週1回以上ある
- □ ほぼ毎日ある
- □ 特定の勤務帯(夜勤、申し送り、入浴介助など)で必ず起きる
C. 影響(何が壊れている?)
- □ 睡眠が崩れた/悪夢/早朝覚醒
- □ 食欲低下/体重変化
- □ 動悸・腹痛・頭痛が増えた
- □ ミスが増えた/集中できない
- □ 出勤前に涙が出る/駅で動けない
- □ 利用者対応の質が落ちてしまう不安がある
最後に大事なことです。パワハラの判断は「あなたが弱いか」ではなく、就業環境が害されているかで見ます。行政の整理でも、就業環境が害されるかどうかが重要な要素として示されています。
証拠チェック(残っている/これから残す)
証拠は「完璧」を目指さなく think するより、残っているものを確保し、これから残す仕組みを作るほうが強いです。厚労省も、被害にあったら記録を残すことを勧めています。
すでに残っている(今すぐ確保)
- □ LINE/チャット/メール(指示、叱責、業務外の要求)
- □ シフト表・業務分担表(過大/過小要求の材料)
- □ 人事評価・面談記録(不自然な低評価が続く場合)
- □ 目撃者がいる場面(申し送り、詰所、会議など)
- □ 受診記録・診断書(体調への影響の客観材料)
これから残す(今日から)
- □ 1日1回のメモ(日時・場所・言動・同席者・影響)
- □ 重要なやり取りは「確認メッセージ」で残す(口頭→チャットで確認)
- □ 可能なら録音(社内規程や安全面に配慮して運用)
録音は事案によって扱いが難しいため、やるなら「拡散しない」「編集しない」「原本保管」など安全運用が基本です。
相談メモ雛形(そのまま提出できる体裁)
相談窓口が動きやすいのは、A4 1枚で状況が再現できるメモです。事業主には相談体制整備や、迅速な事実確認・是正、プライバシー配慮などが求められているため、こちらが「事実の材料」を出すほど、手続きが前に進みやすくなります。
そのままコピペで使える形にします。
【相談メモ】職場のハラスメントについて(提出用)
- 相談者:氏名(匿名希望の有無)/部署・ユニット/勤務形態
- 相手:役職/氏名(分かる範囲)
- いつから:○年○月頃〜(頻度:週○回程度)
- 主な出来事(時系列で3〜5件)
- ①日時:/場所:/言動(原文):/同席者:/影響:
- ②日時:/場所:/言動(原文):/同席者:/影響:
- 6類型の該当(該当するものに○):身体/精神/切り離し/過大/過小/個の侵害
- 証拠の有無:チャット(有・無)/録音(有・無)/シフト表(有・無)/診断書(有・無)
- 希望する対応(優先順に)
- □ 事実確認(ヒアリング)
- □ 指示系統の調整(上司を介さない確認ルート等)
- □ 配置換え・勤務調整
- □ 行為者への注意・指導
- □ 再発防止(研修、ルール整備、相談体制の周知)
- 留意事項:プライバシー配慮/不利益取扱いをしないことの確認希望
これで十分に“動ける資料”になります。
家族・友人に説明するための整理フレーム(短く・伝わる)
家族や友人に話すときは、詳細より「いま困っていること」と「助けてほしいこと」を短く伝えるほうが、支えになりやすいです。長く話すほど、あなたも相手も疲れてしまうからです。
使える型はこの4行です。
- 何が起きているか:「職場で強い叱責や無視が続いている」
- 影響:「眠れない/動悸がする/仕事が怖い」
- 今やっていること:「記録して、相談先を探している」
- 助けてほしいこと:「話を聞いてほしい/相談先に一緒に行ってほしい/今日は休む判断を支えてほしい」
ポイントは、「相手を悪者にする」より「あなたを守る動き」を共有することです。
まとめ|あなたが壊れる前に。相談していい、離れていい

介護職のパワハラは“根性”で解決しない
パワハラは根性で耐えるほど解決しにくく、心身の健康を削ります。厚労省も、ハラスメントは就業環境を害し、心身への悪影響や休職・退職につながり得ると整理しています。
あなたが弱いのではありません。環境が悪いと、誰でも崩れます。
解決の糸口は「記録→相談→第三者→環境の変更」
結論はこれです。
記録で事実を固め、相談で味方を作り、必要なら第三者(総合労働相談など)へ。そこで動かないなら、環境を変える(異動・休職・転職)は“負け”ではなく戦略です。
総合労働相談コーナーは、パワハラ等を含む幅広い労働問題の無料相談先として案内されています。
この順番が、あなたを守りながら前に進む最短ルートです。
今日の一歩(連絡先を控える/記録を始める/睡眠を守る)
結論として、今日やることは3つで十分です。
- 連絡先を控える:施設内窓口・法人窓口・総合労働相談コーナーの連絡先をメモ
- 記録を始める:今日の出来事を1件だけ、日時・言動・影響で残す(これが未来のあなたを守る)
- 睡眠を守る:眠れない日が続くなら受診も含めて“体を最優先”にする(相談より先に安全確保)
あなたは相談していいし、離れていいです。壊れてからでは、回復に時間がかかります。
FAQ(検索クエリをそのまま見出し化してSEOを取りに行く)

どの程度でパワハラとみなされますか?
「相手が上司かどうか」だけではなく、①立場の強さを背景に、②仕事として必要な範囲を超えて、③働く環境がつらくなる──この3つがそろうと、パワハラとして整理されやすくなります。
ここで大事なのは「あなたが弱いから耐えられない」の話ではなく、平均的な人でも仕事に支障が出るレベルかという考え方で見ます。
たとえば、1回だけでも強い暴言・脅し・暴力のようにダメージが大きいものは、回数が少なくても「就業環境が害される」と判断され得ます。
迷ったら、まずは「起きた事実(日時・場所・言葉・指示・目撃者・影響)」を整理して、相談窓口に当てはめてもらうのが最短です。
介護のグレーゾーンの事例は?
介護現場のグレーゾーンは「指導の中身」よりも、伝え方・量・継続性・逃げ道のなさでパワハラに寄っていきます。パワハラは「業務上必要かつ相当な範囲」を超えるかどうかが軸です。
たとえば、同じ注意でも、①人格否定を混ぜる、②皆の前で晒す、③長時間しつこく詰める、④改善のための手段(教育・手順・フォロー)がない、⑤反論や相談の道を塞ぐ──このあたりが重なると「指導」から外れやすくなります。
逆に、具体的な事実と手順に落として、目的(安全・ケアの質)と改善策をセットで伝えるなら、厳しくても適正な指導に収まりやすいです。
グレーで悩むときほど、「言われた内容」だけでなく、**頻度と影響(眠れない・震える・ミスが増える等)**も一緒に記録しておくと、線引きがしやすくなります。
介護ハラスメントの具体例は?
介護現場のハラスメントは「暴言・無視」だけではなく、仕事の振り方・人間関係の外し方・私生活への踏み込みなど、形を変えて起こります。厚労省はパワハラを典型的に6類型(身体的攻撃/精神的攻撃/人間関係からの切り離し/過大要求/過小要求/個の侵害)で整理しています。
介護だと、例としては、強い叱責や人格否定(精神的攻撃)、仲間外し・情報共有しない(切り離し)、不可能な業務量を押し付ける(過大要求)、逆に仕事を与えず評価だけ下げる(過小要求)、プライベートを詮索する(個の侵害)などが典型です。
また介護分野では、事業所にハラスメント対策の強化が求められる流れが明確に示されています。
「これってただの人間関係?」と思う場合でも、6類型に当てはめてみると、相談の説明が一気にラクになります。
パワハラで言ってはいけない言葉は?
「この一言を言ったら即アウト」というより、人格否定・脅し・侮辱が混ざる言葉は危険度が高いです。厚労省の整理でも、著しい暴言や人格否定などはパワハラに当たり得る行為として示されています。
たとえば現場で特にダメージが大きいのは、能力や存在を否定する言い方、辞めろ・干すぞのような脅し、皆の前での晒し発言です(同じ注意でも“改善”ではなく“支配”の方向に行く)。
もし上司(または同僚)に言葉が荒い癖がある職場なら、あなたは「言い返す」より先に、言われた日時・言葉・周囲の状況・心身への影響を淡々と残してください。相談時の説得力が跳ね上がります。
精神的に追い込まれるハラスメントは?
精神的に追い込まれるのは「大声で怒鳴られる」より、じわじわ続く“逃げ道のない圧”のほうが起きやすいです。厚労省の資料でも、無視などで就業意欲を下げる行為や、繰り返し恐怖を与える叱責などが例として挙げられています。
特徴としては、①小さな否定が毎日続く、②孤立させる(情報が回ってこない)、③ミスを誘発する配置や振り方、④相談を封じる空気、⑤「あなたのせい」にすり替える──などが重なるほど危険です。
もし睡眠や食欲が崩れたり、出勤前に動悸・涙が出るなら、根性論で耐える段階は過ぎています。働く人向けのメンタル相談(電話・SNS等)も使えます。
「心身の変化」も立派な重要サインなので、体調メモも記録の一部にしてください。
介護職のパワハラの相談窓口はどこですか?
まずは施設内のルート(上司の上司・施設長・法人窓口等)を試しつつ、同時に外部の無料窓口を“保険”で押さえるのが安全です。
外部の代表は「総合労働相談コーナー」で、いじめ・嫌がらせ・パワハラ等を含む幅広い労働問題を無料で相談でき、プライバシーにも配慮すると明記されています。
相談時は、日時・場所・言われたこと・誰が言ったか・目撃者などを持っていくと整理が進みます。
「どこに言えばいいか分からない」状態を終わらせるために、外部窓口を一つ確保しておくのが、いちばん気持ちがラクになります。
パワハラ相談したらどうなる?(職場・外部それぞれ)
相談はだいたい ①状況整理 → ②事実確認(聞き取り) → ③対応(注意・配置・再発防止など)の順に進みます。
外部だと、総合労働相談コーナーで相談員が状況を整理し、必要に応じて「助言・指導」や「あっせん」の案内、法違反の疑いがあれば関係部署につなぐ流れが説明されています。
職場内でも基本は同じですが、ポイントは「相談が感情のぶつけ合い」になると止まりやすいことです。だからこそ、最初から事実(日時・言葉・指示・影響)で提出すると、動きやすくなります。
相談は“戦い”ではなく“整備”です。流れを知っておくだけで、怖さがかなり減ります。
パワハラ相談した結果、職場は変わる?変わらない?
変わるかどうかは「あなたの強さ」より、記録の質 × 組織の本気度 × 第三者の介入で決まります。パワハラ防止は事業主に措置義務があることも周知されています。
変わりやすいのは、①具体的な記録がある、②相談窓口が機能している、③加害側より上位の管理職が動ける、④再発防止(研修・運用改善)までセットでやる職場です。
一方で、隠蔽体質・身内かばい・相談窓口が形だけの職場だと、内部だけでは変わりにくいことがあります。その場合は、外部の相談窓口を使うことで状況が動くことがあります。
「変わらない可能性」も最初から織り込んで、外部ルートを並走させるのが、現実的であなたが傷つきにくい進め方です。
介護施設のパワハラ内部告発は可能?注意点は?
可能です。ただし“内部告発”は、内容によって (A)パワハラの相談 と (B)法令違反の通報(公益通報) が分かれます。
公益通報者保護法では、公益通報を理由にした解雇が無効になり、解雇以外の不利益取扱いも禁止されます(条文やQ&Aで明記)。
注意点は3つです。
1つ目は、「何を通報するか」。パワハラ自体は相談ルートで扱うことが多い一方、暴力・脅迫・不正請求・虐待など明確な法令違反が絡むなら公益通報の整理が効く場合があります(該当性はケースで変わるので、外部窓口で確認が安全)。
2つ目は、「証拠」。通報者向け情報でも、紛争解決では通報者側が説明・立証を求められ得る点が示されています。
3つ目は、「身の安全」。不利益取扱いが心配なら、最初から外部相談(総合労働相談コーナー等)を併用して、動き方を設計してから動くのが安全です。
介護職のいじめがつらい。仕返しが怖いときは?
仕返しが怖いときほど、あなた一人で抱えず、「記録」と「味方」と「第三者」で安全に進めてください。相談窓口でも、まず事実関係を整理することが推奨されています。
仕返しが起きやすい職場は、「噂が早い」「相談が筒抜け」「人事が機能しない」などの特徴が出やすいです。だからこそ、最初から外部の無料相談を使い、職場に出す情報の順番と量を決めるのが安全策になります。
そして、心身が限界に近いときは“相談先は職場だけ”にしないでください。働く人向けに匿名・無料で使える相談窓口(電話・SNS等)が用意されています。
あなたが悪いわけではありません。怖さがあるなら、まずは外部で「動き方」を一緒に組み立てるところからで大丈夫です。



コメント